施設紹介ー中央支部
中央支部
国家公務員共済組合連合会九段坂病院
【当院の概要】
当院の属する国家公務員共済組合連合会は,全国の主な都市に32施設あるグループ病院のひとつです。
その中で当院は千代田区九段下に位置し,周辺は北の丸公園や日本武道館と隣接し皇居のお濠を見渡せる,都心でありながら見晴らしの良い緑豊かな環境にあります。
1926年開設以降,あと数年で100周年を迎える歴史のある病院として,2015年に新築移転,その後増床し,より広く地域のために引き続き診療,業務を行っています。
診療科は内科(消化器内科,呼吸器内科,循環器内科,糖尿病・代謝内科,脳神経内科),外科,整形外科,皮膚科,泌尿器科,婦人科,耳鼻咽喉科,眼科,心療内科,リハビリテーション科,麻酔科を標榜しています。
院内併設施設として千代田区高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」があり,地域の高齢者の医療・介護・福祉の連携を図っています。
千代田区は都内23区中最も人口が少ない地域ですが,高齢者の増加による医療介護需要は今後も伸びていくことが推計されており,私たちの役割もさらに増加し,そのニーズに対応していかなくてはなりません。
【薬剤師の業務】
薬剤師スタッフ数は現在8名で,各病棟に薬剤師を配置し業務を行っています。
当院の病棟構成は急性期一般病棟,地域包括ケア病棟,回復期リハビリテーション病棟があります。
病棟業務に向けた活動を軸としそれぞれの病棟の特色に応じた業務構成としています。
当院の現在の患者構成は脊椎疾患をはじめとした整形外科疾患の手術目的の患者が最も多く,私たちの業務としては入院前の持参薬をはじめとした服薬状況の把握,入院後手術前後の服薬可否の確認,服薬的な観点やチームとしての術後の疼痛管理,術後の服薬再開の確認,退院に向けての準備をするという業務の流れとなっています。
また当院は都内中心部には珍しい回復期リハビリテーション病棟を有しています。術後や急性期後,早めの在宅復帰を目指しリハビリテーションを強化するため病棟を移り,病状維持としての薬物療法を継続します。
その入院期間は比較的長く,また病態的にハイリスク薬を含むことも多く,私たちは基本的な服薬継続可否のチェックからポリファーマシー対策などを含む細やかな服薬管理が求められ,日々取り組んでいます。
また今年より救急告示をし,より積極的に患者受け入れができるようになりました。
近隣地域には高次救急も多くありますが,地域医療に貢献する医療機関のひとつとして,受け入れ時やその後の入院,退院,外来,在宅という流れの中,医薬品(モノ/情報)を通して薬剤師がすべてに関わっていく,責任をもつ,を理念としています。
私たちの役割についてはまだまだやることはあり,全病院的な問題ですが人員確保の問題に取り組みつつ,
一方で限られた人員の中での業務の効率化,タスクシフトをうまく実現させ,「やるべきことをやる」活動を続けてまいりたいと思っています。
住所 | 東京都千代田区九段南1-6-12 |
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TEL | 03-3262-9191 |
FAX | 257床 |
台東区
公益社団法人 地域医療振興協会 台東区立 台東病院・老人保健施設千束
住所 | 東京都台東区千束3丁目20番5号 |
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TEL | 03-3876-1001 |
病床数 |
台東区は東京都内23区の中で高齢化率が高く、急性期治療後に区外または都外に転出せざるを得ない患者が少なからずあったため、平成21年4月に台東区が都立病院の跡地に地元の強い要望を受け「高齢者医療を担う拠点施設、在宅療養を支援する明確な目的を持った病院」を区立病院として設立した経緯があります。
公益社団法人地域医療振興協会はかつての都立病院(全120床)から「急性期病床は40床と大幅に削減し、残る80床を回復期病床および療養病床に各々40床転換し、150床の老人保健施設を合わせたケアミックス施設」を提案し、運営事業者として選出されました。
開院以来11年目ですが、「『ずっとこのまちで暮らし続けたい』を応援します」を病院の理念に掲げ、地域の皆様に寄り添い信頼される施設を目指し、各施設や行政と協働し地域密着型のサービスを提供しています。
当院の特徴は、急性期、回復期、療養期そして老健を併設し、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリも行っており、自宅療養者から急性期の治療、施設での療養からお看取りに至るまで様々なステージの患者さんに対応しており、台東区の住民が安心して暮らせる地域包括ケアを実践していることです。
具体的には近隣大学病院(東大・東京医科歯科大・日本医大・順天堂大)等からの専門的治療後の患者の受け入れ、また台東区内の開業医が担っている在宅療養患者や台東区内の介護施設入所者の急性期疾患(肺炎、心不全、骨折等)の治療の受け入れを行っています。
併せて他の施設等で受け入れ困難な患者を積極的に受け入れ、地域内で最期を迎えられるケアを実現できるように退院調整の強化、在宅カンファレンスの開催、併設する介護老人保健施設「千束」だけでなく他の介護施設との連携にも力を入れていて、平成21年開設以来老健の各病棟は概ね9割以上の稼働率を達成しています。
一方、地域ヘルスプロモーション活動にも注力しており、これまで地域の健康推進活動(認知症カフェ、喫煙防止教育講演、病院・老健祭など)について積極的に取り組んできた成果が評価され、昨年11月に厚生労働省が主催する「第8回健康寿命を延ばそうアワード」厚労省健康局長賞を受賞しました。
薬剤室は現在、薬剤師5名、薬剤助手1名が在籍しています。
主な業務としては、調剤、注射調剤ですが、急性期・回復期リハ・療養各病棟に1名ずつ担当者を配置し、急性期に関しては2020年7月から病棟常駐を開始しました。
チーム医療活動は ICT、NST、褥瘡チーム、安全管理チーム等があります。その他医薬品情報管理、在庫管理、配置薬の安全管理、採用薬管理や医薬品マスター管理など様々な業務に取り組んでいます。
また当院は医師、看護師を始め他職種スタッフとの距離感がとても近く、医療人としての姿勢を様々な視点で学ぶことができる場でもあります。
今年7月から診療支援、看護支援、医療安全対策の強化のため病棟常駐業務の展開に取り組み始めたところです。これまで基礎的業務がメインでしたが、人的強化を図りながらプレアボイド件数の上積み、またポリファーマシーの改善や老年薬学の概念を取り込み、薬物治療の個別最適化の実践を目指しさらに精進していきたいと思います。
住所 | 東京都台東区千束3丁目20番5号 |
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TEL | 03-3876-1001 |
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