施設紹介ー城東支部
足立区
社会福祉法人 勝楽堂病院
勝楽堂病院は昭和11年に芦田医院として開業し、昭和27年に社会福祉法人となった病床数105床の総合病院です。内科、呼吸器内科、小児科、産婦人科、外科、乳腺外科、泌尿器科、皮膚科の外来を有し、地域に密着した医療を通じて福祉に貢献すること、温かく優しい態度、言葉で患者様第一の医療を提供すること、安全で良質な医療向上を目指し、全職員が継続的に努力することを基本方針としています。各種予防接種の他、がん検診、特定健診・後期高齢者医療健診を実施し、地域医療への貢献を目指しています。超高齢社会が訪れると考えられる2025年を見据え、療養型病棟、地域包括ケア病棟、在宅医療部を設けている点も当院の特徴です。当院では対応困難な症状の方を近隣高度急性期病院へ紹介するだけでなく、介護施設で体調不良を訴える方の受け入れなど他施設との連携にも積極的に取り組んでいます。
現在、薬剤科には薬剤師3名、補助員1名が在籍しています。
主な業務として入院内服注射調剤、入院患者様の持参薬鑑別・管理、医薬品情報業務、一部外来調剤・患者様への説明、外来および入院化学療法の患者様への説明・調製などを行っています。
入院調剤にあたっては、急性期病棟と療養病棟のそれぞれに注射薬および内服薬のカートを用いた個人セットを行っており、安全面に配慮しています。医薬品情報業務では、当院採用医薬品等についてまとめた DIニュースを作成し、月に一度院内の各部署に配布することにより情報の周知をしています。外来調剤・患者様への説明では、説明した内容についてその都度記録を作成し、継続的な患者様への指導ができるよう工夫しています。
当院の薬剤師数は非常に少ないのですが、薬剤師だからこそできることを考え、外来・入院化学療法の患者様への説明に取り組んでおります。薬剤科内で化学療法の説明書を作成し、ヘアキャップ見本、メーカーが作成した薬のパンフレットと一緒に患者様にお渡ししながら説明しています。化学療法当日は、担当看護師と一緒に薬の種類と量のダブルチェックを行っています。今後当院では遅ればせながら安全キャビネットの導入が予定されており、現在よりも化学療法薬をより安全に調製できる環境を目指しています。
他にも他部署に行き来する事は多く、日常の業務で他職種と直接の関わりが持てる点は小規模病院ならではの特徴と言えると思っております。また、電子カルテシステムも今後導入予定のため、業務の効率化と院内の他部署間での的確な情報共有が期待でき、対患者様への業務にもより一層力を入れていきたいと考えております。人員が少なく一般的に行われている病院薬剤師業務には程遠く、これまでのところ院内薬局としての調剤業務が中心でしたが、今後は薬剤師の増員とあわせて病棟業務にも取り組んでいくことを目標とし、地域の方々の健康増進により貢献できるよう精進して参る所存であります。
住所 | 東京都足立区千住柳町5番1号 |
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TEL | 03-3881-0137 |
FAX |
医療法人社団 栄悠会 綾瀬循環器病院・あやせ循環器リハビリ病院・あやせ循環器クリニック
【当院の概要】
綾瀬循環器病院は1986年6月に「医人とその心」の理念を掲げ開設し、現在3施設となり循環器疾患に特化しています。二次医療圏は区東北部(人口137万人)に位置し最新の2019年度公表データでは循環器のシェア率は2病院で21.5%(綾瀬循環器病院:17.9%、リハビリ病院:3.6%)でした。また綾瀬循環器病院は「東京 CCU ネットワーク」に加盟し、2021年急性心筋梗塞の搬送182件で現在79施設中2番目、「急性大動脈スーパーネットワーク」では緊急大動脈重点病院に指定され、急性大動脈疾患の搬送116件と都内で2番目の受入実績となっています。あやせ循環器リハビリ病院はポストアキュート(亜急性期から心不全のターミナルまで)を担い心臓リハビリセンターを併設し、心不全教育を進めており、あやせ循環器クリニックでは慢性期、外来での治療とそれぞれ機能を分化して急性期から終末期までを診療しています。
【薬局の業務】
現在、常勤薬剤師14名(育休中1名含む)、非常勤薬剤師1名、助手4名、計19名のスタッフで3施設の業務を行っています。
外来・入院の処方鑑査、調剤、与薬、持参薬鑑別・管理、薬剤管理指導業務、TPN 混注業務、DI 業務、TDM、薬品在庫管理、薬剤マスタ管理、院内製剤調製などを各施設の病棟担当や薬品管理担当、クリニック外来(100%院内処方)担当などに分かれて業務を実施しており、またチーム医療の一員として各種委員会やチームカンファレンス参加等での活動を積極的に取り組んでいます。
スタッフは3施設をローテーションしているため全員が全ての業務を行える状態であり、情報も共有できるようメールや PC 共有ファイルを利用して連絡等を密に行っています。他職種とも同様に連携を密に行い、プロトコールに基づいた処方で互いの負担軽減を図り、TDM において抗菌薬はもちろん特定薬剤治療管理加算のある抗不整脈薬・心不全治療薬などは入院外来を問わず薬剤師で検査スケジュールを組み検査結果の解析を行い報告する等のタスク・シフトの実施を進めています。
施設ごとでの急性期、亜急性期、回復期、外来での継続的治療を行う全てで、一人の患者さんのどの段階においても接点があり、携わることが出来ているため人と人の関わり(薬剤師と患者、薬剤師と他職員でのコミュニケーション)を大切にして業務を行っています。そのことを踏まえ人員の増加による業務充実だけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進め調剤業務等は高精度の機器を導入し、人にしか出来ない業務を充実させていくことで薬物治療と医療連携に貢献していきたいと思っております。
住所 | 東京都足立区谷中2-16-7 ・足立区谷中3-12-10 ・足立区谷中3-6-9 |
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TEL | 03-3605-2811 03-3605-2831 03-3605-2821 |
FAX |
江戸川区
日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院
東京臨海病院は、2002年に開設された病床数400床の総合病院であり、設立母体である日本私立学校振興・共済事業団が運営する唯一の職域病院であります。患者中心の病院とし、病院と患者の相互信頼に基づく医療を展開すること、私学共済制度加入者とその家族の健康増進・疾病予防に努めること、地域に開かれた温かく親しみにあふれる医療を提供することを基本理念としています。また、人口約70万人江戸川区の中核病院として、東京都指定二次救急医療機関、東京都災害拠点病院、東京都感染症入院医療機関などの各種指定を受けており、今後は地域医療連携や入退院支援機能をより充実し、地域医療へのさらなる貢献を目指しています。
新型コロナウイルス感染症対策では、国内発生当初より現在に至るまで継続して江戸川区はもとより周辺地域の患者を中心に積極的に診療を行い、2020年2月から2021年9月までに約8,000名の発熱外来患者、約1,300名の陽性入院患者を診療してきました。この間、病院全職員が一丸となって未曽有の感染症に立ち向かい、大規模な院内クラスターを発生させることなく診療を継続できたことは、当院のチーム医療の成果であり、日頃からの職種間の繋がりや活動、院内教育の徹底などの賜物だと思っています。
薬剤科は、現在23名が在籍し、調剤、注射調剤、病棟薬剤・薬剤管理指導、医薬品情報、製剤、外来化学療法、医薬品管理の各業務に加え、NST、緩和、ICT/ASTなどの各医療チームの一員として活動しています。
注射調剤は、土休日を問わず24時間体制で全入院患者の注射オーダーを薬剤師が調剤・監査してから払出しを行っており、さらに抗がん剤・TPNはもとより末梢点滴注射についても安定性が確認できている薬剤は、薬剤師が無菌調製して病棟に払出しを行っています。新型コロナウイルス感染症治療薬についてもレムデシビル等の注射薬は全て、薬剤師が投与基準や検査値等を確認した後に無菌調製し、病棟へ払出しを行っています。
病棟薬剤業務では、各フロアに2~3名の薬剤師を配置し、全入院患者の持参薬鑑別、アレルギー歴や術前・検査前に中止すべき薬剤の確認、抗がん剤のレジメン確認、入院時面談、服薬説明、退院時指導などを行っています。また、各診療科のカンファレンスや症例検討会にも積極的に参加し、医師、看護師や他職種と連携を密にし、より安全な薬物療法の実践に努めています。
今後は、病院が取り組んでいる「質の高い医療体制の充実」「がん診療の充実」「地域医療連携の強化」「患者満足度の向上」に貢献すべく、薬剤科全体の質の向上を図るとともに、患者さん・他職種・地域から信頼され、必要とされる薬剤師を目指していきます。
住所 | 東京都江戸川区臨海町1丁目4−2 |
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TEL | 03-5605-8811 |
FAX |
医療法人社団 同愛会病院
地域に密接し、質の高い医療を提供
当院は1957年5月に開設し、「地域に密接し、良き医療を提供すること、決して良識に反する行為を行わない」という理念を掲げ、江戸川区において60年以上の歴史を重ねてきました。その間、さまざまな変遷がありましたが一貫してこの理念を護り通してきました。現在新病院建設を行っており、第二期工事を終えて大部分は完成しています。今回の建て替えに伴い医療設備の更新、導入も行っており、320列 CT 装置への更新、骨密度測定室を新たに設置しております。
当院は江戸川区にて長く運営されており、高齢の患者、特に長く通い続けている再来患者が多くなっています。そのため地域に密接した高齢者に優しい医療を目標として急性期から慢性期、在宅医療まで対応できるようにしております。内科、外科、整形外科、皮膚科、眼科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、リハビリテーション科の9つの診療科があり、外来、入院の治療を行っています。一時期はあった長期療養型病棟はなくなり、現在はすべて急性期病床になっておりますが、グループ内に訪問看護ステーションがあり、そちらと連携することで患者に不安なく自宅に退院できるようにしています。今後は看護ステーションだけではなく、医師の派遣も検討しており在宅医療の充実を目指しています。
薬剤科は現在薬剤師11名、薬局助手3名と SPD 担当者が1名在籍しています。主な業務としては調剤、注射調剤、製剤、薬剤管理指導、医薬品情報管理を行っています。当院では外来処方はほぼ全て院内で調剤を行っており1日平均400枚程度の処方を調剤しています。これは診療と薬剤の会計が1度で済み、待ち時間の負担が減ることと高齢患者が多いため院外薬局まで移動する負担をなくすことを目的として行っています。病棟薬剤業務実施加算は残念ながら算定できていませんが、入院時の持参薬鑑別や薬剤管理指導業務などを行っています。2018年より感染防止対策加算2を算定しており、ICT に薬剤師が参加し病院全体の感染対策活動に取り組んでいます。AST の設置はしていませんが、ICT で広域抗菌薬や抗 MRSA 薬などの適正使用を支援しています。
今後は働きやすい職場環境の構築、人員の確保により病棟薬剤業務の充実、抗がん剤の無菌調剤などを行い、安全な薬物治療へのより一層の貢献を目指していきたいと思っています。
住所 | 東京都江戸川区松島1-42-21 |
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TEL | 03-3654-3311 |
FAX |
江東区
社会医療法人社団 順江会 江東病院
◆病院概要
江東病院(以下、当院)は「いざという時に、安心して頼れる病院を」という地元住民の要望に応え1955年に創立しました。一般病棟256床、回復期リハビリテーション病棟30床、25の診療科を有する急性期病院であり、東京都の二次救急医療機関、熱傷救急医療機関、災害拠点病院に指定されています。同一法人の付属施設として、介護老人保健施設、在宅診療所、訪問看護ステーションなどを有し、近隣の医療機関と連携しながら総合病院として地域医療へのさらなる貢献を目指しています。
◆理念と目標
当院薬剤部の理念は「医療の担い手としての自覚を持ち、医薬品に関する知識の習得に努め、安全で効果的な医薬品使用に努める」です。これは、病院の理念「親切で誠実な医療を提供する」「職員同士良いチームワークを図る」「医療の質の向上を目指す」から落とし込まれています。病院の基本方針である地域医療への貢献について、薬剤部としても、近隣の保険薬局と連携をとり地域における安全で効果的な医薬品使用の推進を目標に掲げています。
薬剤部の目標管理や組織運営には、ファーマシーマネジメントに有用とされているバランスト・スコアカード(以下、BSC)を活用しています。当院のミドルマネジャーは30歳代と管理経験が浅いため、このツールやフレームワークを用いることでマネジメントの質向上を目指しています。BSCは、都病薬のファーマシーマネジメント小委員会が主催するワークショップに参加することで導入でき、今でも定期的に参加し知識とスキルの習得に努めています。
◆薬剤部概要
薬剤部は、調剤室、注射室、臨床薬剤室、DI室の4つのセクションにわかれ、互いに連携・協働しながら、良質な薬物療法の提供を目指しています。薬剤師22人、事務員2人が在籍し、平均年齢は34.0歳、20代から30代前半がおよそ7割を占める比較的若い組織であります。院内のチーム医療にも参加していますが、それとは別に薬剤部独自の医療チームを立ち上げました。がんチーム、感染チーム、糖尿病チーム、災害医療チームを結成し、専門資格を有する薬剤師がリーダーとなり、ミドルから中堅・若手薬剤師が所属、4人程度で構成されています。各領域について適正使用を推進し、医師や病棟薬剤師から相談を受けたり、積極的に介入したりしています。また、薬剤部全体の基礎力向上を目指し、症例検討、臨床支援ツール作成などにも取り組んでいます。このような活動を通じて若手・新人薬剤師には、早期から興味ある領域の経験を積んでもらいキャリア形成にも繋げていきたいと考えています。
私たちは、患者さんに寄り添い、外来から入院そして在宅まで、チーム医療を通じて安心安全な薬物療法を提供することで患者さんの笑顔に繋げるという思いで日々業務に励んでいます。忙しい業務の中ではどうしても処方せんや薬歴ばかりに目がいきがちですが「患者さんの笑顔のために」薬剤師としてだけではなく、人として患者さんと関わり、患者さんの日常を共に大切にすることが必要です。ジェネラリストの自覚を持ち、スペシャリストを目指しながら、人としても成長できる、そんな職場環境を整えていきたいと思っております。
住所 | 東京都江東区大島6-8-5 |
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TEL | 03-3685-2166 |
FAX |
墨田区
医療法人伯鳳会 東京曳舟病院
【当院の概要】
東京曳舟病院は2017年4月に、東武スカイツリーライン曳舟駅に駅直結の医療機関として開院しました。当院の前身は、80年以上に渡り地域医療を担ってきた白鬚橋病院で、老朽化・狭隘化等の解決のため、新築移転したのを機に病院名も一新しました。
移転後も、地域医療・救急医療・災害医療に力を入れており、二次救急指定医療機関であるほか、東京都災害拠点病院、東京 DMAT 指定医療機関となっています。特に救急医療においては365日24時間、年間約1万人の救急患者さんを受け入れています。
標榜診療科として、一般内科・消化器外科・呼吸器科・循環器内科・整形外科をはじめとして23科の診療を行っています。
【薬剤課について】
医療法人伯鳳会の理念は平等医療・平等介護であり、薬剤課も患者様・患者様家族のニーズに応えた医療サービスの提供を目指しています。
そのため、「お体の不自由な患者さんが1診療につき、病院診察後、調剤薬局にも行かなければならない大変さを解消したい」という患者様サービスの観点から、外来調剤の院内化を進めており、現在の院内処方率は約93%となっています。
主な業務として、外来調剤・入院調剤・注射調剤(高カロリー輸液・化学療法薬の調製を含む)・病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務・医薬品管理・医薬品情報の提供・TDM 業務を行っています。外来業務では「帰宅後に薬を間違えずに服用できる事」を目的に、患者さんの服薬指導に注力しています。入院業務では、病棟薬剤師配置を完全2人体制とし、患者さんにとって安全でシームレスな病棟薬剤業務を行えるようにしています。
病棟薬剤業務は、病棟常備薬剤の管理や薬剤カートへの個人配薬等を行っていますが、最適な薬物療法の実施や副作用の防止など医薬品の適正使用推進のため、薬剤に関する相談応需・処方提案などに尽力しています。
薬剤管理指導業務は、入院患者さんの医薬品安全使用のために、月に約600件の指導を行っています。
また、医療連携として、院内医療チーム・災害医療チーム・地域薬剤師会への参加を行っています。院内医療チームとしての活動は、主に消化器外科や救急科の回診同行やカンファレンスへの参加、NST や ICT・AST ラウンドへの参加を行っています。災害医療チームとしての活動は、院内や区の災害訓練・研修への参加、災害医療認定の取得等を行っています。災害医療に特化している当院では、災害訓練も爆破テロ・水害など多種の災害に対応した訓練を行っています。院内研修も、PPE 着脱研修・トリアージ研修・IP 無線研修・JPTEC や ICLS コース等の開催があり、恵まれた環境の中でチームへの参加を行えています。
今後も病院を取り巻く環境の変化や多職種との協働の中で、薬剤師だからできる事を常に考え業務に取り組んでいきたいと考えています。
住所 | 東京都墨田区東向島2-27-1 |
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TEL | 03-5655-1120 |
FAX |
社会福祉法人 賛育会 賛育会病院
「賛育会」の歴史は1918年3月、キリスト教の隣人愛に燃え、その実践を志す人達によって創立されました。その目的は、当時社会において特別な奉仕が必要とされていた婦人と小児の保護・保健並びに医療活動を行うことでありました。その後、社会の要望にこたえて一般医療・老人福祉へと奉仕の業を拡大して今日に至っています。この間100年の歴史において、この伝統、基本哲学が一貫して、現在も受け継がれております。
賛育会病院の医療活動は「周産期・小児医療」「成人・老年期地域医療」「終末期医療」の3つが柱です。「周産期・小児医療」は東京都地域周産期母子医療センターとして、産科・新生児科の領域で、その重責を果たしております。また、小児救急医療にも力を入れております。「成人・老年期地域医療」は地域密着型の急性期病院として内科、外科、整形外科、婦人科、耳鼻咽喉科・眼科の入院治療を行い、地域の住民から一生付き合いたいと思われる、高齢者に優しい、真の癒しのある病院を目指します。「終末期医療」は終末期の毎日を心安らかに過ごしていただける医療を提供し、住み慣れた地で人生の最期を迎えたいとのご要望に応えていきたいと思います。このように、墨田区を中心とした地域の人々が、生まれてから亡くなるまで、全てのライフステージで信頼される病院を目指します。
薬剤科は現在、薬剤師13名(常勤12名、非常勤1名)と SPD 担当者1名が在籍しています。主な業務としては、調剤、注射調剤、製剤、医薬品情報、医薬品供給管理業務に加え、抗がん剤調製業務、薬剤管理指導業務、病棟薬剤業務、入院患者全ての持参薬鑑別業務など様々な業務に取り組んでいます。TDM 業務においては、診療科を問わず、抗菌薬の TDM 解析を行っており、有効性と安全性の両面から診療をサポートしています。
また、チーム医療としては、ICT や褥瘡ケアチーム、緩和ケアチームなどを行っており、退院時共同指導カンファレンスへの参画なども行っています。
当院の特色でもあります周産期領域では、妊婦・授乳婦に対して、薬を処方する際に参考となる資料を作成し、病棟外来において活用されています。また、病棟薬剤業務の一つとして、出生後の予防接種スケジュールの一覧表を作成し、退院時にお渡しすることも行っています。
外来業務においては、インスリン等のデバイスの取扱い方法の説明や抗がん剤の治療開始時に薬剤師オリエンテーションを行っており、レジメン内容・治療スケジュール並びに主な副作用症状やその発現時期などを記載したお薬手帳シールを作成し、手帳に添付し、患者自身にも積極的に治療に参加できるように説明しております。
今後は、各病棟における病棟薬剤業務のさらなる充実と外来業務においても薬剤師職能を発揮できるように様々な業務に取り組んでいきたいと思っております。
住所 | 東京都墨田区太平3-20-2 |
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TEL | 03-3622-9191 |
FAX |
社会福祉法人 同愛記念病院財団 同愛記念病院
【当院の概要】
同愛記念病院は,1923年の関東大震災の際に米国赤十字社を中心に集められた義援金をもとに被災地域の救援を行う病院として設立され,以来90年以上にわたって墨田区を中心とした城東地域に根差した総合病院,地域の基幹病院として診療を続けてきました。
診療科24,病床数403床の地域の中核となる急性期病院(東京都指定二次救急医療機関)として救急患者を24時間365日体制で受け入れており,手術支援ロボットを使った低侵襲手術,内視鏡治療やカテーテル治療などの専門的な治療を地域住民に提供しております。さらに,地域支援の一環として一般の医療機関が閉まった平日夜間に15歳以下の急病のお子さんを対象とした「すみだ平日夜間救急こどもクリニック」も当院の救急で対応しています。
現在,2022年5月の開設を目標に新病棟建築を行っております。震災復興の拠点病院として設立された歴史を踏まえ,新耐震基準を満たすことはもちろん,震災や水害などの災害や感染症にも対応できるようにすることで,東京都災害拠点連携病院としての役割を担うことを目指しています。
【薬剤科の業務】
薬剤科は現在,薬剤師常勤22名(内2名育児休暇中),薬剤師パート2名,調剤助手2名で業務を行っています。
外来業務ではポマリスト®,レブラミド® などの特別な管理を要する抗癌剤,夜間の救急患者や発熱者外来を受診した患者を除いて基本的に院外処方になっています。発行した院外処方箋の疑義紹介に関しては,すべての問い合わせに対しまず薬剤科調剤室で内容を聞き取り,返答できる内容に関してはその場で返答,できない内容に関しては各処方医に薬剤科から問い合わせをすることで,医師の業務負担軽減,スムーズな外来診察に寄与しております。また,手術・検査予定入院患者に対しては入院予定が入った段階で調剤室に来ていただき内服薬の把握を行い,中止薬の有無・適切な休薬期間であるかの確認をし,患者に説明指導を行っております。病棟業務では1994年より薬剤管理指導業務を開始し,2009年より一部病棟で薬剤師の常駐を開始,徐々に常駐する病棟を増やしていき,2017年より病棟薬剤業務実施加算を算定するにあたって各病棟に専任の薬剤師が配置されました。その他業務では注射調剤,抗癌剤混注,製剤,DI,治験などを行い,チーム医療としてICT,NST,褥瘡,糖尿病教室,緩和ケア,認知症ケア等に参加しています。また2020年よりAST に専従の薬剤師が配置されています。
日々病院薬剤師に求められる役割は増えてきています。医薬品の安全使用管理はもちろん,地域連携も求められるようになりました。当院では2020年より地域連携の一環として調剤薬局向けにWeb での勉強会を始めました。今後この取り組みを足掛かりに地域の薬局,薬剤師会との連携を密にすることで,患者支援を拡充していくことを目指しております。
住所 | 墨田区横網2-1-11 |
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TEL | 03-3625-6381 |
FAX | 403床(一般病床373床,療養病床30床) |
お問い合わせ
ご不明点等ございましたら、本会までご連絡ください。【対応時間】平日10:00~16:00
電話でのお問い合わせ
03-3499-3388メールでのお問い合わせ
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